古民家には2階があります。
引っ越し当初、そこは真っ暗な空間で床にはホコリが数センチ積もっていました。
ヘッドライトの明かりを頼りに辺りを見渡すと、古い畳や壊れた編み込みの椅子、壊れた火鉢、お蚕さんの道具等々…
極めつけはネズミのミイラ…(泣)
いやだ〜片付けるの……(TT)
はやくも心が折れた私でしたが。
そこは旦那。
サッサか荷物を運び出し、掃き掃除。
それにしても…2階の床は杉板一枚貼ってあるだけなので、下の階にホコリが落ちて来る〜(-.-;)!
この日は上と下で大掃除💦
そうそう、屋根裏の全貌も見えました。
このあたりでは見ない家の造りみたいです(市の方談)
ここに鏑矢(?)が据えてあり、そこに“大正八年 森喜一郎”と書いてありました。
元家主さん(この人が森家から現在のこの家を購入した)からも聞いていましたが、この家を建てた人は元富国生命の社長さんだったそうです。
屋根組にはしる大正当時の電気配線や、庭木や石造り、大きな客間などから当時の財力の高さを伺えます。
そしてこの元家主さん曰く「ここの庭は夢窓国師が作庭したと聞いてる」と!!
何と!本当ですか(笑)⁉
夢窓国師と言えば言わずと知れた作庭師。
今年キレイにした我が家の庭
まぁ、確証はとれませんが、ロマンが広がりますね(笑)
一応市の方に見てもらった所、この庭は根津家(鉄道王 根津嘉一郎)の庭の石組みと似ていると言う見解が。根津家はここからすぐ隣の集落。
普通は庭に山の石を使うのですが、根津嘉一郎は山梨を流れる笛吹川に思い入れがあり、庭にその要素を取り入れるため、川の石を使用したそうです。
この庭も元は水が流れていました。
そして池に使用されている石は川の石。
そんな事を考え、昔の時代に想いを馳せるのも面白いです♪
ちなみに元根津家は根津記念館として見学ができます。大きなお屋敷と、これまた雄大な庭。
見応えありますよ〜!
入館料も安く、興味がある方は是非行ってみて下さい(^^♪